手帳を単に「予定」を記入するだけで使っている人は少なくない。しかしそれは非常にもったいない。手帳は言うなれば、「予定」と「目標」、「それまでの道のり」を一括で管理できる優れものだということ。「モチベーション」を維持するうえでも非常に役立つ。なぜなら手帳はページを開けば、一瞬で「今やるべきこと」を教えてくれるからだ。「仕事」や、「プライベートでの目標」でのモチベーションを維持する方法をたくさん試してきたが、今のところ手帳が最強だ。

この欄には、「筋トレをした日」に印をつけたり(部位)まで書くとわかりやすい。その日の調子、その日の食事などを書く。スペースが広いため全然書ける。一カ月で自分自身の食事を可視化することは非常に重要だ。

この「手帳は高橋」のデスクダイアリーは去年から愛用している。時間軸がデフォルトなのはもちろん(筆者は縦軸に時間軸が書かれているほうが好き)、一週間の終わりに非常に広いスペースがある。ここは一週間の振り返りを記載する欄にしている。
「ほぼ日手帳」は「日」ごとに1ページあるので一日の「出来事」や「成し遂げたいことへの進捗」などより詳しく書ける。「日」ごとに1ページを確保している手帳はおそらく、「ほぼ日手帳」だけだ。
手帳は用途によって使い分ける
手帳をビジネス用とプライベート用で一冊にまとめて使用すると、「公私混同」がおきる。休みの時間を「人生をかけて成し遂げたいこと」に集中したいときに仕事のどうでもいいTODOによって集中力を削がれていては本末転倒である。仕事の日と休みの日で手帳は使い分けよう。
TODOリスト思考を排除せよ
TODOリストとは「成し遂げたいこと」からの逃避である。手帳の空いたスペースを埋めたい欲求で意味のないTODOが手帳に組み込まれていないだろうか。今すぐ自分自身のTODOを見返してみよう。「~を買う」などどうでもいい事が書かれていないだろうか。本当のTODOリストとは「成し遂げたいこと」を年単位や月単位で分割し、それを達成するために今何をするかを考えることである。
手帳を買って満足してはいけない
手帳を書くことに慣れていない人や、目標が現時点でない人は、手帳を買った時点で満足してしまうところがある。そうゆう時は根本に戻ろう。「手帳を買った理由は、なし遂げたい目標の進捗を日々確認するためだ」と。手帳を買ったその日が一番モチベーションが高いということを認め、次の日にモチベーションが下がることも覚悟しよう。モチベーションには波がある。その波を高く維持し続けるのを手助けしてくれるのが手帳だ。
綺麗に書くのをやめる
手帳はきれいに書くものではない。そもそも自分以外に誰も見返さないのに、なぜきれいに書く必要があるのか。きれいに書き始めると、「書く内容」ではなく、「きれいに書くこと」に集中してしまう。常に本来の目的を意識しよう。コツは最初から殴り書き(自分が読める程度)で書くことだ。
長財布みたいな小さな手帳はビジネス用
カレンダー12か月分と、まっさらなページが10数ページあるような手帳はプライベート向きではない。A4サイズくらいある(十分余白のある)手帳をおすすめする。「成し遂げたい目標を分割したTODOを処理できたのか、できなかったのか」、「なぜできなかったのか(理由)」、その時のコンディションなどをメモする必要があるからだ。そうゆうメモは少なくとも半年後にはとても役に立つ。自分自身の自信や自身の目標に対する「ペースや進捗」が一目でわかるからだ。
言ってしまえば、「予定だけ」を記入するために手帳を買うなんてバカバカしい。いまや携帯アプリで予定だけなら十分管理できる。
時間軸があるものを選ぶ
時間軸があるととても便利だ。わざわざ時間を記入する必要が省けるからではなく、ページを見ただけで一目でおおまかな時間がわかるからだ。わずかな時間だが、「塵も積もれば山となる」ことを心に刻んでおこう。
ベクトルを確認できる
最初は「成し遂げたい目標」に進んでいたのに、いつの間に寄り道していたなんてことがよくある。手帳はそれを本来の道へ戻してくれる強力なパワーをもっている。自分を信じた道が間違っていなかったことを証明してくれる。
まとめ
なぜか手帳は今まで軽くあしらわれてきた。「書いてどーするの?」とか、「自己満じゃね?」など。筆者からしてみれば愚の骨頂である。今やテクノロジーが急速に発達し、SNSなどの娯楽が普及し「自己管理」が人類史上一番難しい時代と言われている。スマホを開けば、自分の好きな動画や、音楽、趣味や買い物までできてしまう代物が普及してしまった現代、「歩きスマホ」は自分自身を管理できていない(スマホ中毒)と周りの人に知らしめているようなものだ。いかに自分を律することが大切なのかと理解することがこれからますます重要になってくる。手帳で自分を管理することはそんな現代の「スマホ中毒」から脱出するための唯一の手段といってもいいだろう。
この記事を読んだその日から動こう。人生は短い。
以上
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