TOEIC Part6の説明
時間配分
時間配分に関しては、目標にしている点数によって異なるというのが答えです。これは自分の経験談ですが、800点近くとった時の時間配分(Part6)は一問30秒ほどでした。そもそも時間配分をなぜ設定するのか、自分のペースでやった方がよさそうですが、時間配分を設定しないと分からない問題に数分もの時間をかけてしまい、結局終わらなくなってしまうからです。なんでもそうですが、締め切りがないと人間はだらけてしまうものなんです。
配点に関して
よくPart7で時間がなくなるからPart5,6を飛ばしてPart7から解く人がいます。これは絶対にやめましょう。なぜか→まわりの受験者が正解している問題を落とすとTOEICの得点にかなり影響がでるからです。大体ですが、普通に順番通り(Part5→6→7)解いていきます。TOEICというのは、普通のテストと異なり、受験者の正答率で配点が決まります。これは受験者が間違えやすい難問、時間がなく解けなかったPart7の問題などを数問(1~4問程度)落としても満点は取れるんです。
出題形式
TOEIC Part6は長文穴埋め問題16問で、内訳は1つの長文に対する設問が4つ×4セットで計16問です。
その中には新形式で導入された文挿入問題もふくまれています。
穴埋め問題だからと言って空欄の前後を見ただけで解けるような問題ではありません。Part6の問題は大きく3つに分けられます。語彙問題、文脈問題、文法問題です。
語彙問題(品詞は同じだが、意味が異なる単語の事)に関してはコツといったものは特にありません。ここは単語帳をやりこむ以外方法はありません。単語の効率的な覚え方はこちらを参考にしてください。>>単語を暗記から定着へ
Part6の解答のながれ
Part6はまず形(文法)からはいる!という事です。語彙問題に関しては設問をチラ見した時点で、語彙問題かどうかわかりますね?
(A)during
(B)while
(C)until
(D)unless
このような設問があった場合、形からはいるという事はどういうことかというと、(——–)の後に名詞がきてるかSVがきてるかで絞れるという事です。(A)during:前置詞、(B)while:接続詞、(C)until:前/接、(D)unless:接続詞で(——-)の後に名詞が来ていれば前置詞、SVがきていれば接続詞となるわけです。以下にTOEICで狙われる前置詞と接続詞を両方もつものリストを作っておきましたので、参考にしてください!
till、until、after、before、since、asです!時関係が多いですね。
このように、形で判断できる問題がほとんどです。どのみちPart6では、文脈問題があるので全文読まなきゃいけないんですけどね泣。
TOEIC Part6解き方のコツと注意点
先ほどTOEIC Part6は3つに分類されるとお伝えしました。語彙問題に関しては先ほど触れましたが、単語力勝負です。逆に語彙問題それ以外の2つ+文脈問題の順で解説させてただきます!文脈問題以外をどれだけはやく解けるかがカギになります!
文脈問題
文脈問題のコツはズバリ、、文脈問題がある位置(文頭、文中、文末)によって解答する順番が変わるということです。どういうことか→Part6の問題は1つの長文に4つの設問があり、うち1つの設問が文脈問題なんですが、
- 文頭にあった場合:文頭にあった場合は、あいさつ系、発表系あたりの文が来る確率が高いということです。
- 文中にあった場合:文中にあった場合は、前後の文が対比関係なのか、逆接なのかなどの前後の文の関係性を確認することです。
- 文末にあった場合:文末にあった場合は、告知系、結論系あたりの文が来る確率が高いということです。
文法問題
TOEICの長文で頻繁に使われている文法にフォーカスして自分なりに解説させて頂きます!文法は完全にマスターしている状態がベストですが、文法を1からスタートするとなると膨大な時間がかかります。なので今回は、TOEICのリーディングでよくでるかつ、皆さんが引っかかる関係詞、ingとedの判別についてまとめます。
英文を読んでいる時に、この文の主語はどこまでだ?とか、動詞ってどれだ?など思ったことないですか?自分はめっちゃありました。この疑問はすべて関係詞をマスターすれば解消できます。
関係詞代名詞:形容詞の働きをする!+関係代名詞以下は不完全文が来る!
ex I know a man that lives in NY.
私はニューヨークに住んでいる1人の男をしっている。
この例文の場合、that以下がすべてmanの説明になってます。manは名詞なので、それの説明をしているthat節は形容詞の働きをしていると言えます。そして、関係代名詞(今回の場合that)以下には、主語がないのでthatは主格の関係代名詞という事になります。
不完全文(主語なし版)
ex The products that(which) are on special sale have blue tags.
この場合、areの前に主語がありません。
不完全文(目的語なし版)
ex Mr. Jenny got new ideas from the books that(which) she borrowed from the library.
この場合、borrowの目的語がありません。目的語が欠ける場合は、そもそも目的語が欠けている事
に気付かなければなりません。
自動詞 | あっそうで終わる動詞 ex: run(走る)→あっそう。 |
他動詞 | なにを?と聞き返せる動詞 ex: run(経営する)→なにを?例えば会社をなど。 |
俺、borrow(かりる)するんだー!→なにを?と聞き返せますね?例えば本などの名詞がきます、この名詞の事を目的語といいます。このように聞き返せる動詞を他動詞といいます。
逆に、俺、live(生きる)するんだー!→悲しいですけど、あっそう。ですよね?このような場合は自動詞です。
関係副詞:形容詞の働きは変わりませんが、関係副詞以下は完全文がくる!
ex: The company celebrated its 30th aniversary in the building where it was founded.
この場合、where以下は完全文で欠けているところはありません。foundはwas foundedと受け身に
なっているので目的語はこない。受け身の文の場合は基本的に名詞は来ません。第5文型をとる動詞
(giveなど)の場合のみ名詞が来ます。
ingとedの判別:ingの場合は与える!、edの場合は与えられる!
いきなりですが、I’m bored.と、I’m boring.の違い分かりますか?→与えるか与えないかです。I’m bored.の方はboreという単語にed(この場合はd)なので、bore(退屈)は与えられると解釈します。よって、I’m boredは「退屈が与えられている」→「私は退屈だ。」となるわけです。
次に、I’m boring.はどうでしょう?ingが与えるなので「退屈を与える」が直訳です。「私は退屈を与えるような人」→「私はつまらない人」となるわけです。
文法を勉強しててつまずく箇所かつTOEICのリーディングで狙われる関係詞、ingとedの違いを説明させていただきました。
参考書選びについて
参考書に選びに関してこれだけはやめた方がいいというのが、2016年5月以前に出版された参考書を使うという事です。理由は、2016年5月から、TOEICの問題形式が変更されたからです。もうひとつが、やはり経験上、公式問題集の方がTOEICの問題を作っている側が出版しているので、安心感がすごいです。とか言いながら自分も、公式出版以外の参考書を使っていたことがありますが、こんな問題でないだろ!っていうのがあり、不安になったことがあります。
こちらは、2023年6月現在、最新の公式問題集です。Part6に特化した参考書ではないのですが、ある程度Part6の問題に慣れてきた方がまず解くべき問題集はこれです。ちなみに自分は問題集に関してはこの公式問題集しかやりませんでした。
次に紹介するのは、スタディサプリの神授業でも有名な関先生の著書です。一番の特徴は、何より分かりやすい解説ですね。本書には600~700点向けと記載されており、問題数も少なめで問題の難易度もそこまで難しくありません。なぜ、問題数も少なく、難易度もそこまで高くない参考書を勧めるのかですが、問題自体のバリエーションがTOEICに数が限られているからです。Part6に関していえば、メール、アナウンス、広告、手紙くらいです。このバリエーションの中でTOEIC側も問題を毎回作成するわけなので、参考書に関しては、問題数はそんなにいりません。その問題数を省いた分、解説がとても詳しく書かれています。
次が最後の紹介ですが、文法対策として、スタディサプリ大学受験英語編を紹介します。なぜ、TOEIC専門のスタディサプリENGLISHではなく、受験英語の文法なのか疑問に思う方もいると思いますが、どちらの授業も受けた経験のある私からみると、スタディサプリENGLISHは内容が薄すぎます泣。基礎が分かっている前提で授業されているので、特に英語初心者の方にはついて行けないとおもいます。スタディサプリの大学受験編では基礎から誰でも分かりやすく教えてくれて文法が完全に網羅されています。さらに言ってしまえば、慶応義塾大の英語の文法対策ではスタディサプリ大学受験英語編のみで完結できました。
最後に
皆さま、色々忙しい中この記事を読んでいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか?よくTOEICはビジネス英語で受験英語とは異なると思い込み、違う勉強法を模索する方がいますがそれは大きな間違いです。TOEICの勉強もなんでもそうですが、やはり基礎(この場合、文法)が頭に入っているかいないかで勝敗が分かれます。自分は最初のTOEICを受験したときのリーディングは文法をおろそかにしていた為、ぼろぼろでした泣。その分リスニングでカバーしましたが。目標であった慶応義塾大学に入るために、もう一度文法をやり直したところ、リーディングで点数が跳ね上がりました。もう一度大事なので言わせてください。TOEICのリーディングセクションで一番重要なのは受験英語の文法です。急がば回れです。
この記事が、これからの皆様のTOEICの勉強の励みになることを心よりお祈りしています!
ありがとうございました!
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